六斎念仏(読み)ろくさいねんぶつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

六斎念仏
ろくさいねんぶつ

浄土宗西山派の僧,道空の創案といわれる踊念仏で,六斎日に行われたのでこの名がある。のちこれが盆踊りと結びつき,京都を中心に広く行われ,現在も形を変えて残っている。

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大辞林 第三版の解説

ろくさいねんぶつ【六斎念仏】

中世以降、2月の涅槃会ねはんえ、春秋の彼岸、盆、10月の十夜じゆうやなどに行われた念仏踊り。鉦かね・太鼓を鳴らし、念仏により衆生しゆじようを救うと説く。現在、京都の壬生寺で8月9日・10日・16日に行われるものなどが知られる。 [季] 秋。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

六斎念仏
ろくさいねんぶつ

盆または地蔵盆を中心に、京都地方に行われる念仏踊六斎とは仏教でいう六斎日のことで、月のうち8、14、15、23、29、30の6日をいい、昔は悪鬼が出て命を奪う不吉の日とされ、この日に鉦(かね)をたたき踊念仏を修したという。発生は空也上人(くうやしょうにん)といい、現在では空也堂系と干菜(ほしな)寺系がある。六斎念仏は発願(ほつがん)、回向唄(えこううた)、弥陀願唱(みだがんしょう)、念仏、結願(けちがん)などの本来の念仏のほかに、余興風に各種の曲が演じられる。それらは江戸時代に能、歌舞伎(かぶき)、長唄(ながうた)、獅子舞(ししまい)、万歳、願人(がんにん)坊主などの芸能を自由に取り入れくふうしたもので、芸能的・娯楽的な六斎に発展した。演目には「道成寺(どうじょうじ)」「石橋(しゃっきょう)」「八島(やしま)」「鉄輪(かなわ)」「娘道成寺」「越後(えちご)獅子」「種蒔三番叟(たねまきさんばそう)」「阿古屋(あこや)」「和唐内(わとうない)」「岩見重太郎」など。楽器は笛、鉦、摺鉦(すりがね)、大太鼓、豆太鼓を用い、服装はそろいの浴衣(ゆかた)が多い。京都市内の吉祥院(きっしょういん)六斎、千本閻魔(えんま)堂六斎などは国の重要無形民俗文化財に指定されており、このほかに京都府下から滋賀県や福井県の若狭(わかさ)にかけても残存している。[渡辺伸夫]

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