大楽寺村(読み)だいらくじむら

日本歴史地名大系 「大楽寺村」の解説

大楽寺村
だいらくじむら

[現在地名]八王子市大楽寺町

佐野川さのがわ往還(現陣馬街道)南側沿いの東西に長い村域。東は下壱分方しもいちぶかた村に接する。田園簿に村名がみえ、田六石余・畑一四九石余で幕府領元禄郷帳では高二一八石余。享保六年(一七二一)の山之根村高改帳では高二一八石余で旗本建部領。「風土記稿」では民戸六〇、小名は千本木せんぼんぎ叶谷かのうや関口せきぐち神戸ごうど。安政二年(一八五五)の組合村々覚(関根家文書)では家数四五・人別二六一、馬七。叶谷にあった金谷きんや寺は新義真言宗宝生ほうしよう寺末で、室町期の開創という。境内薬師堂(寄棟造、茅葺形銅板葺、都指定文化財)は天正一八年(一五九〇)六月八王子城攻撃の際前田軍の駐屯所となり、堂内で煮炊きを行った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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