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大気津比売神 おおげつひめのかみ

世界大百科事典 第2版の解説

おおげつひめのかみ【大気津比売神】

古事記神話にあらわれる神の名。偉大な食物の女神。ゲはケ(食物)の意。《古事記》神話の〈五穀の起源〉の条で,八百万(やおよろず)の神が食物をオオゲツヒメに請うたので,鼻,口,尻から種々美味の物を出して進上したのを,スサノオノミコトが見て汚いとして殺すが,その死体の各部分から蚕(頭),稲種(目),粟(耳),小豆(あずき)(鼻),麦(陰部),大豆(尻)ができたとある。食物神の死は秋の刈入れの表象である。

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世界大百科事典内の大気津比売神の言及

【倉稲魂】より

…食物(稲)の霊魂のこと。ウカはケ,ウケと同じく穀物・食物を意味しており,記紀の神話には,倉稲魂命(うかのみたまのみこと)はじめ大気津比売神(おおげつひめのかみ),保食神(うけもちのかみ),登由宇気神(とゆうけのかみ)等々共通する性格の神が多くあらわれている。ほとんど女神として語られるのは穀物をはぐくむのが女性としての大地だからであろう。…

【盤古】より

…その廟は桂林にあり,いまも祀(まつ)られているという。巨人の死体から万物が生ずるという説話の形式は,インドや北欧にもみられ,日本の大気津比売神(おおげつひめのかみ)の説話も同じ形式をとり,おそらく朝鮮経由のものであろう。たとえば〈陰(ほと)に麦生(な)り〉は,朝鮮語では陰はpoji,麦はporiであるから,両者はその音の類似によって結合されたと考えられる。…

※「大気津比売神」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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