大洲半紙(読み)オオズバンシ

デジタル大辞泉 「大洲半紙」の意味・読み・例文・類語

おおず‐ばんし〔おほず‐〕【大×洲半紙】

大洲市付近で生産される半紙ミツマタ原料とする薄手のもの。

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精選版 日本国語大辞典 「大洲半紙」の意味・読み・例文・類語

おおず‐はんしおほず‥【大洲半紙】

  1. 〘 名詞 〙 愛媛県大洲地方から産出する半紙。古くは楮(こうぞ)を用い、色白く厚くてかたいので有名。現在では、原料に三椏(みつまた)を用い、薄手のものになっている。
    1. [初出の実例]「試みに紙屋に一例をとる。一、大洲半紙(オウズバンシ)上、四十八文売引下げ四十四文」(出典江戸から東京へ(1924)〈矢田挿雲一一)

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世界大百科事典(旧版)内の大洲半紙の言及

【伊予紙】より

…あらい簀(す)と細かい簀で同時にすき,すぐに1枚にすき合わせて,たいへんに強靱(きようじん)な紙にするのが特色である。大洲藩の厚くて幅の広い大洲半紙は,佐藤信淵が賞賛したものであった。現在,喜多郡五十崎(いかざき)町ではミツマタの大洲改良紙,楮(こうぞ)紙,障子紙,書道半紙等がすかれており,この大洲和紙は伝統的工芸品に指定されている。…

※「大洲半紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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