大浦寺(読み)おおうらてら

日本歴史地名大系 「大浦寺」の解説

大浦寺
おおうらてら

大宰府あるいはその周辺に位置したと推測される寺院。入唐僧日延が康保年中(九六四―九六八)藤原師輔のために建てた寺で、所在地については「近峙府家之鎮山」とある。永承六年(一〇五一)二月一九日、大浦寺僧入源は師聖快の譲状に任せて同寺座主職に補任されることを大宰府に申請し認められている(年月日未詳「大宰府政所牒案」太宰府天満宮文書/平安遺文九)。応安二年(一三六九)八月二六日、領家菅原為綱は、えのき寺を大浦寺法眼に付し、大鳥居信高の濫妨を止め下地を沙汰し付けるよう、小鳥居留守・執行坊の両名に命じている(同年八月二八日「菅原為綱御教書」同文書/南北朝遺文(九州編)四)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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