大海西山遺跡(読み)おおみにしやまいせき

日本歴史地名大系 「大海西山遺跡」の解説

大海西山遺跡
おおみにしやまいせき

[現在地名]高松町瀬戸町・八野・黒川

大海川中流左岸の標高六〇―八〇メートルの台地上(通称西山)に立地する弥生時代後期後葉(塚崎II式並行)集落遺跡で、加賀能登の境界に位置する高地性集落として重要である。昭和六二年(一九八七)から平成元年(一九八九)にかけて、かき団地造成工事に伴って緊急調査が実施され、大規模な断面V字形の環濠をめぐらす区画(N地区)と環濠外の住居域(S地区)を検出している。N地区をめぐる環濠は全長約二六〇メートルを測り、最大規模幅約九メートル、深さ約五メートルで、北西部分でT字形に分岐することから、少なくとも大小二つの区域から構成されると考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android