大炊殿(読み)オオイドノ

デジタル大辞泉 「大炊殿」の意味・読み・例文・類語

おおい‐どの〔おほひ‐〕【大炊殿】

貴族などの屋敷内にあって食物を調理する建物
「―とおぼしき屋に移し奉りて」〈明石

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「大炊殿」の意味・読み・例文・類語

おおい‐どのおほひ‥【大炊殿】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 天皇や貴人の食事を調理する場所。
    1. [初出の実例]「膳炊屋舎(おほひどの)浦浜(うらべ)に構へ立て、(はしぶね)を編みて橋と作(な)して、御在所(みましどころ)に通ひき」(出典常陸風土記(717‐724頃)行方)
  3. 寝殿造りの一部で、食物を調理するための建物。また、一般に、飯を炊くところ。台所。〔西大寺資財流記帳‐宝亀一一年(780)一二月二五日〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android