大父村(読み)おおぶむら

日本歴史地名大系 「大父村」の解説

大父村
おおぶむら

[現在地名]赤碕町大父

国真くにざね村の南、矢筈やはず川上流域に位置する。南に大父木地おおぶきじ集落がある。拝領高は四四石余、本免は五ツ二分。藪役銀一五匁を課されており(藩史)、津田氏の給地であった(給人所付帳)享保一九年(一七三四)の鈴木孫三郎所持本「伯耆誌」によれば高六三石余、竈数一四。幕末の六郡郷村生高竈付では生高一六九石余、竈数三四。木地師に課される軸運上銀は二〇目であったが、嘉永元年(一八四八)には「当時相稼候者無之、上納難渋致候」と願出て聞届けられている(在方諸事控)。享保の頃に木地師たちが野井倉のいぐら(現東伯町)から大父木地に移り住み、同一四年には新田二町の開墾を木地屋源助・五助らが願出ている(小椋家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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