大胞子(読み)だいほうし

精選版 日本国語大辞典 「大胞子」の意味・読み・例文・類語

だい‐ほうし ‥ハウシ【大胞子】

〘名〙 シダ植物で、雌雄異型の胞子うち、大型のものをいう。一般に雌性イワヒバミズニラなどにみられ、発芽して造卵器を生じる前葉体となる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「大胞子」の意味・読み・例文・類語

だい‐ほうし〔‐ハウシ〕【大胞子】

シダ植物で、雌雄異型の胞子のうち、大形のもの。発芽して雌性の前葉体になる。種子植物胚嚢はいのうに相当する。イワヒバミズニラサンショウモなどにみられる。→小胞子

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大胞子」の意味・わかりやすい解説

大胞子
だいほうし

小胞子の体積の数百倍から1000倍ほどの体積をもつ大形の胞子で、大胞子嚢(のう)中に1個ないし数個ずつ形成される。シダ植物では、発芽すると造卵器のみを生じる雌性前葉体になる。種子植物の胚嚢(はいのう)細胞に相当する。

[安田啓祐]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

靡き

1 なびくこと。なびくぐあい。2 指物さしものの一。さおの先端を細く作って風にしなうようにしたもの。...

靡きの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android