大謝名村(読み)おおじやなむら

日本歴史地名大系 「大謝名村」の解説

大謝名村
おおじやなむら

[現在地名]宜野湾大謝名おおじやな一―五丁目・大謝名・真栄原まえはら一―三丁目・真栄原・真志喜ましき一丁目・佐真下さました

真志喜ましち村の南、東シナ海に注ぐ宇地泊うちどうまい(比屋良川)下流右岸の段丘上にある。「おもろさうし」巻一五の四九に「一 ちやなの ひやりよもい(謝名のヒヤリ〔人名〕思い)/いちへき ひやりよもい(優れたヒヤリ思い)/かなてあんしに おもわれて(掻き撫で按司に思われて)/又 ちやなの よかりしま(謝名の吉かり島)/うみちかさ あもん(海近くあるので)/又 ときやわ いよつく(銛は魚をつく)/いきよも たこつく(銛は蛸つく)/又 うみむ おやもん(大海も御物)/たきやむ おやもん(大海も御物)」とみえる。浦添うらしー間切に属し、元和七年(一六二一)三月一六日の尚恭浦添王子朝良宛知行目録(高嶺家文書)に「謝那村」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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