大谷浦(読み)おおたにうら

日本歴史地名大系 「大谷浦」の解説

大谷浦
おおたにうら

[現在地名]河野村大谷

越前海岸に臨み、北東山地を隔てて菅谷すげのたに村、海岸に沿って北は大良だいら浦、南は本比田もとひだ(現敦賀市)。「越前国名蹟考」は「此浦は南条郡の西南隅にて西は海、南は敦賀郡の界なり」と記す。建暦二年(一二一二)九月日付越前気比宮政所作田所当米等注進状(越前気比宮社伝旧記)に「大谷浦 苔五合正月進、若和布五合三月進、和布七十帖五月進、丸監百三十果五月進、四十五櫃五合納各四十五候六月進、甘鮨桶五口八月進、大鮨二口十月以後進」とみえ、当浦は気比けひ大神宮(現敦賀市)の神領であったことがうかがえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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