大部村(読み)おおべむら

日本歴史地名大系 「大部村」の解説

大部村
おおべむら

[現在地名]土庄町大部

近世小豆島九郷中の大部郷の親村(本村)。庄屋山口氏が在住する。神懸かんかけ山の北麓に位置し、大部湾に北面する。同山に発するかつら川が村中央を北流し、下流域に集落を形成する。延宝五年(一六七七)の網廻船運上積帳(足守木下家文書)によると当村は鯖立網九帖を有していた。宝暦明細帳では高一五三石余・反別一八町六反余(田五町三反余・畑一三町二反余)、船数二八。天保九年(一八三八)には高二二九石余、家数二四八(「小豆島明細改記略」小豆島志料)となり、比較的に動きの少ない小豆島にあって村高の大幅な増加はめずらしい。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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