日本歴史地名大系 「土庄町」の解説 土庄町とのしようちよう 香川県:小豆郡土庄町面積:七四・六二平方キロ島の北西部に位置し、南東部は脊梁山脈嶮岨(けんそ)山系の連山(六〇〇―七〇〇メートル)によって内海(うちのみ)町・池田(いけだ)町と接し、北東部は嶮岨山の支脈(標高三八八メートル)が延びて内海町福田(ふくだ)地区と隣する。北・西・南は瀬戸内海に面する。嶮岨山・皇踏(おうと)山(三九三・八メートル)によって南北に分断され、政治・経済の中心である土庄地区は、渕崎(ふちざき)地区との間の海溝に架かる永代(えいたい)橋によってつながれている。嶮岨山に源を発する島内第一の伝法(でんぽう)川(延長一一・二八キロ)が、殿(との)川と合流して南流し池田湾に注ぐ。町域は近世九ヵ村(九郷)時代の土庄郷・淵崎郷・上庄(かみしよう)郷・肥土山(ひとやま)郷・小海(おみ)郷・大部(おおべ)郷の地で、島内三町中、面積・人口とも最大である。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「土庄町」の意味・わかりやすい解説 土庄〔町〕とのしょう 香川県,小豆島の北西部を占める町。豊島 (てしま) ,小豊島などを含む。 1898年町制。 1955年淵崎,四海,北浦,大鐸,豊島の5村と合体。 57年大部村を編入。中心集落の土庄は,島の交通・商業の中心。高松,玉野,岡山などへの定期船が頻繁に発着する築港付近に,島めぐりのバスの起点がある。県小豆事務所,土木事務所など行政の出先機関も多い。町域には皇踏山など山地が広く,伝法川中流域の北から北西方は県内一の地すべり多発地。米,ミカンを栽培し,オリーブを特産。沿岸漁業,養殖漁業,畜産も行われ,また豊島石の産もある。八代田熱帯植物馴化園,余島キャンプ場,野猿のいる自然動物園,海水浴場などがあり,宝生院のシンパク (ビャクシン) は特別天然記念物。町域の大部分が瀬戸内海国立公園に属する。面積 74.38km2。人口 1万2846(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by