大野霊神社(読み)おおのれいじんじや

日本歴史地名大系 「大野霊神社」の解説

大野霊神社
おおのれいじんじや

[現在地名]丹原町鞍瀬

鞍瀬くらせ南部奥山おくやまにある。祭神は大野紀伊守利直。旧村社。宝永七年(一七一〇)の「周布郡大手鏡」に「大野ニ有大野大明神宮一社 二間ニ二間半神殿 一間ニ一間半釣殿 二間ニ四間半拝殿」とある大野大明神宮がこれにあたる。

社伝などによると、大除おおよけ城主大野利直が剣山つるぎやま城主黒川通俊と組み、浮穴うけな井内いうち(現温泉郡川内町)の小手滝城を攻めて敗れ、則之内すのうち(現川内町)の斎院で自殺したのち、明河山みようがやま(現川内町)に隠れていた黒川通俊が山字大野おおの(現奥山)に霊を祀ったとされる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android