大阪欄間(読み)おおさからんま

事典 日本の地域ブランド・名産品 「大阪欄間」の解説

大阪欄間[木工]
おおさからんま

近畿地方、大阪府の地域ブランド。
大阪府産の建築用木製欄間ならびに大阪府産の木製彫刻欄間。17世紀初頭に始まったという。大阪府内の聖神社や四天王寺などにその技術の基礎がみられる。江戸時代以降、採光換気の実用性と室内の装飾性をあわせもつものとして、一般住宅にも取り入れられた。主に屋久杉を使用。木目の美しさがいかされている。木の節や瑕を避け、図柄を墨で直接材料に描くのが特徴。近江八景などの景色を立体的に彫り出した彫刻欄間、桐の肌と透かし模様が調和した透かし彫欄間などのほか筬欄間・組子欄間などの種類がある。大阪欄間彫刻として大阪府伝統工芸品。1975(昭和50)年9月、大阪欄間として通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。2006(平成18)年11月、大阪欄間として特許庁地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5004521号。地域団体商標の権利者は、大阪欄間工芸協同組合。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「大阪欄間」の解説

大阪欄間

大阪府で制作される、主に杉材を使用した木製欄間。17世紀初頭から続く伝統工芸で、国の伝統的工芸品に指定されているほか、地域団体商標にも登録されている。

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