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採光 さいこう

8件 の用語解説(採光の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

採光
さいこう

一般には窓から太陽光,自然光を取入れて室内を明るくすること。採光をよくすることにより,室内は明るく働きやすくなり,能率的で衛生的な生活を営むことができ,いきいきした気分が与えられる。

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デジタル大辞泉の解説

さい‐こう〔‐クワウ〕【採光】

[名](スル)室内に日光などの光線をとり入れること。「天窓から採光した部屋」

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百科事典マイペディアの解説

採光【さいこう】

自然光を建造物中に採り入れること。一般にを通じて行われるが,室内の利用目的に応じ天窓,側頂窓などが作られる。明確に物を見ることができ,明るさの分布が均一で不快感や疲労感を起こさせないものがよい。

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リフォーム用語集の解説

採光

建築基準法では、居室に採光のための開口部を設けることが義務づけられており、建物の用途別に、居室の床面積に対する採光上、有効な部分の面積の比率の下限が定められている。→居室

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世界大百科事典 第2版の解説

さいこう【採光 daylighting】

室内や中庭に昼間の自然光(昼光)を適切にとり入れて,ものの見やすい環境を形成したり,明るい雰囲気を演出する建築技術のこと。人工の光源を用いる人工照明に対して,自然照明または昼光照明ともいう。有効な採光を行うためになされる建物の配置・形状,窓の大きさ・形・位置・材料,室内表面の仕上材料・色彩などに関するくふうを採光設計という。
[昼光]
 昼光の源は太陽である。太陽から放射され地球に到達する光は,一部大気層で散乱または吸収され,残りは直射日光として地表に届く。

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大辞林 第三版の解説

さいこう【採光】

( 名 ) スル
室外の明るさを、窓などを通して室内にとり入れること。 「天窓から-する」

出典|三省堂
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家とインテリアの用語がわかる辞典の解説

さいこう【採光】

自然光を室内にとり入れること。

出典|講談社
(C)Kodansha 2011.
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

採光
さいこう
daylighting

昼光照明または自然照明ともいう。建物の窓から昼光を取り入れて室内を明るくし、物を見やすく、またよい雰囲気をつくるための建築的技術である。[松浦邦男]

採光の要件

第一にその室の用途に応ずる明るさを保つことである。窓の大きさと配置とをよく考え、できるだけ室内が一様な明るさの分布となるようにする。窓から直射日光が入ると不快なまぶしさ(グレアglare)を感ずることがあるので、日よけなどでこれらを適当に遮蔽(しゃへい)できるようにする。また手暗がりや光幕(こうまく)反射(壁面に展示された油絵や机上の紙面などが光って見えにくくなる現象)が生じないよう窓配置に注意する。[松浦邦男]

採光のための光源

通常、昼光光源とよぶ。その源は太陽であるが、地表では太陽から大気を透過して直接的に入射する直射日光と、大気層で散乱される青空光および雲を拡散透過するかあるいは雲から反射される曇天光とがある。青空光と曇天光をあわせて天空光とよぶ。直射日光は天候により期待できないことがあるので、安定した昼光光源としては天空光のみを考える。ある面への入射光の明るさを示す量は照度であり、その単位はルクスである。大気層の外側での直射日光の法線面照度は約12万6800ルクスである。[松浦邦男]

採光による明るさとその基準

採光のための安定した光源として天空光を考えるが、これも直射日光ほどでなくとも絶えず変動するので、室内の照度もこれに従って変動する。そこで採光による必要な明るさの基準として何ルクスというように照度の値を決めてもあまり意味がない。この点が電灯などによる夜間の照明とは異なる点である。建物の内部で明るい部屋、暗い部屋というごく一般の通念がある。これは天候のよしあしに無関係で、窓の大きい部屋は明るく、小さい部屋は暗いという概念である。このような概念は室内の明るさと外の明るさとの比に対応していると考えられるので、室内照度Eとそのときの野外での障害物のない天空からの野外照度Es(全天空照度)との比をとって昼光率Dと名づけ、これを採光による明るさの指標とする。このとき両方の照度とも直射日光を取り除いて考えている(図A)。室内の必要な明るさの基準としては、のような値が基準昼光率として推奨されている。たとえば学校の教室は昼光率2%であり、これは明るい日600ルクス、平生300ルクス、暗い日100ルクスの照度があることを意味している。[松浦邦男]

採光計算

建物を設計する際、ある部屋の昼光率を予測し、に示した基準昼光率を満足しているか否かを検討するために採光計算(昼光照明計算)を行うことがある。採光計算の原理は人工照明における照明計算と同じである。窓面を発光面の大きい面光源と考え、それによる照度を求め、これを野外照度(全天空照度)で割って昼光率を得る。[松浦邦男]

採光の質

室内の昼光率が大きいと昼光照度も大きくつねにきわめて明るいが、いくら明るくとも室内の明るさの分布や入射光の方向が適当でないと質の悪い採光といわれる。質のよい採光とはその部屋の用途によっても異なるが、たとえば事務室や教室では、(1)昼光率の分布が均一であること、(2)窓そのものによる不快なまぶしさがないこと、(3)窓に直射日光を制御(遮蔽または適当な導入)できる日よけなどがあること、(4)手暗がりや光幕反射が生じないような窓配置であること、(5)室内の表面仕上げ反射率が適当に大きく視野が明るいこと、などを満たしているものである。[松浦邦男]

採光の方式

もっとも多いのが側窓(そくそう)採光(側光)であり、片側(かたがわ)採光と両側(りょうがわ)採光とがある。なかでも片側採光が多く、事務室や教室はほとんどこの方式である。その長所は、おもな光線が1方向からくるので光幕反射を生じないこと(図B)、透明窓にすれば外への眺望が得られることなどであり、短所は、照度の分布が不均一で部屋の奥が照度不足となりやすく、また近隣の建物などによる障害を受けやすいことである。両側採光は照度不足となることはないが、おもな光線が2方向からくるので落ち着きがなく、シルエット現象(逆光となって顔など見分けがつかなくなる現象)が生じやすい。高窓採光は、側窓採光で窓の位置が高い場合と考えてよく、照度分布はよいが見通しがきかず、通風もよくない。工場、体育館、美術館で用いられる。天窓採光(頂光)は屋根または天井にある窓による採光で、長所は、照度分布が均一であること、隣接建物の障害を受けないことなどであるが、短所は、外界への見通しがないこと、直射日光によるまぶしさを生じやすいことなどである。もちろん平屋または最上階にしか使えず、大面積の工場や体育館に用いられる。頂側窓採光(頂側光)は天井付近の鉛直または鉛直に近い窓面から採光する方式で、工場によく使用される鋸(のこぎり)屋根採光、越(こし)屋根採光(図C)と、美術館に用いられるもの(図D)とがある。鋸屋根採光は窓面を北向きにするので、直射日光がほとんど入らないまぶしさの少ない安定した光環境をつくれる。越屋根(モニタールーフmonitor roof)採光は、工場の熱、水蒸気、廃ガスの排気のために考えられたものが原形であるが、現在は形だけが残り窓面は採光のためだけに使われている。美術館に用いられる頂側光では図Dに示すように、絵画面での光幕反射を避け、また鑑賞者の場所を暗くして鑑賞者の姿が絵画面に映らないように窓面を設けねばならない。[松浦邦男]

採光と人工照明

最近の事務室のように必要な照度が500あるいは750ルクス程度になると、昼間は採光だけではこの照度は得られず、人工照明で補わなければならない。とくに窓から離れた部屋の奥の部分は昼間でも常時、人工照明を必要とする。一方、省エネルギーの観点から昼間はできるだけ昼光を利用したい。現在の採光設計の要点は、この両者間のつり合いをいかにとるかというところにある。昼光の量を計測して窓際の人工照明を自動的に点滅または調光する装置を設けることも実用化されている。[松浦邦男]

採光と法規

建築基準法と同施行令では、居室(居住、執務などのために継続的に使用する室)に採光に有効な面積をもつ窓を設けることを定めている。その窓面積はその部屋の床面積に対する比率として定められ、幼稚園、小・中・高等学校の教室では5分の1以上、住宅の居室、病院病室などでは7分の1以上である。ただし、どんな窓でも採光に有効であるとはいえず、隣地境界線に近すぎる窓は有効でなくなるおそれがあるので注意を要する。[松浦邦男]

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世界大百科事典内の採光の言及

【住宅】より

…これに対し,台所から独立した食事室は雰囲気的には落ち着くが,日常的な使用には家事労働面での負担が大きくなる。DK形式をとる場合,食事をする部分にはゆとりある広さを与え採光などの部屋の居住性には十分注意し,台所部分には雑然としないよう十分な収納を用意すると同時に機能性のみならず意匠面での配慮が必要である。また食事の場を台所と別にもうける場合には,台所内に簡単な食事程度はとれる場所を用意するのが望ましい。…

※「採光」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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