大額村
おおぬかむら
[現在地名]金沢市大額一―三丁目・
光が
丘一―三丁目・大額町
高尾村の南、倉ケ岳の北西麓に位置する。北西は額新保村。鶴来往来が通る。村内には大額(大糠)坊跡がある。同坊は本願寺覚如の弟子志念が元応二年(一三二〇)創建したものと伝え、のちに護方山専光寺と号した。しかし、文明年中(一四六九―八七)五代慶心のとき富樫氏より居城近辺に諸人が群集するのをいとわれ、吉藤村に移転させられ、以後吉藤専光寺と称するようになったという(貞享二年寺社由緒書上)。正保郷帳では高五六四石余、田方三四町六反余・畑方三町余。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 