大飯神社(読み)おおいじんじや

日本歴史地名大系 「大飯神社」の解説

大飯神社
おおいじんじや

[現在地名]大飯町山田 宮の腰

山田やまだの西端、芝崎しばさきの東側に位置し、谷あいから張出した支峰の先端に鎮座する。祭神大飯鍬立おおいくわたて大神。旧郷社。境内摂社として八幡神社・天満神社があり、本殿拝殿・能舞台が整然と並ぶ。「延喜式」神名帳の大飯郡大飯オホイヒ神社」に比定され、享禄五年(一五三二)の神名帳写(小野寺文書)に神階正五位の一座として大飯明神とみえる。近世には七社大明神と称されていたようで、延宝三年(一六七五)の「若州管内社寺由緒記」は「七社大明神者大飯の鍬立の御神也、御宝殿に鋤鍬納り有之候、並御正作の森と申脇に御座候時代不知、文明三年の比本郷判官殿重而建立の由申伝候」と記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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