大高庄右衛門(読み)オオタカ ショウエモン

20世紀日本人名事典 「大高庄右衛門」の解説

大高 庄右衛門
オオタカ ショウエモン

明治・大正期の建築技師



生年
慶応1年5月4日(1865年)

没年
大正10(1921)年5月30日

出生地
上総国富田村(千葉県成東町)

経歴
親戚の紹介で内閣臨時建築局の建築見習生となり、明治19年煉瓦製造法を修得するため、ドイツへ派遣される。ベルリンの煉瓦工場で煉瓦製造を実習する傍ら、ベルリン美術工芸学校で煉瓦製造技術を研究。22年4月に帰国命令が出されるが、11月までは私費で同地に留まり、研究を続けた。帰国後は化粧煉瓦やガス輪煉瓦の製造を開始、その製品は司法省海軍省の建築物にも採用された。32年農商務省から派遣されて再びヨーロッパに渡り、各国の煉瓦業界を視察した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大高庄右衛門」の解説

大高庄右衛門 おおたか-しょうえもん

1865-1921 明治-大正時代技術者
慶応元年5月4日生まれ。明治19年内閣臨時建築局からドイツに派遣され,煉瓦(れんが)製造をまなぶ。帰国後化粧煉瓦やガス輪環窯を創始した。大正10年5月30日死去。57歳。上総(かずさ)(千葉県)出身

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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