大魁(読み)たいかい

精選版 日本国語大辞典 「大魁」の意味・読み・例文・類語

たい‐かい‥クヮイ【大魁】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 中国の科挙の試験で、殿試の最優秀合格者をいう。
  3. ( 形動 ) 心の広いこと。心がけやおこないなどが立派であること。偉大であること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「人の心大なるをたいくゎいなると云は何の字何なる心ぞ 大魁と書也、強ち気の大なる許り可云に非ず。諸事を一心に集め智分才覚兼たるを可云にや」(出典壒嚢鈔(1445‐46)二)
  4. ( 形動 ) 物事が大がかりであるさま。規模が大きいさま。
    1. [初出の実例]「名を後代にあげて勲功たいくゎいならば、羽黒山の讚岐坊が験徳の程を見せ給へ」(出典:義経記(室町中か)七)
  5. ( 形動 ) 質や量が相応していること。ふさわしいこと。また、そのさま。〔かた言(1650)〕
  6. ( 形動 ) 分に過ぎたこと。身分不相応なこと。ぜいたくなこと。また、そのさま。過差(かさ)
    1. [初出の実例]「大魁(タイクイ)な事が云たしけふの月〈雪丸〉」(出典:俳諧・誹諧曾我(1699)兄)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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