精選版 日本国語大辞典 「大魁」の意味・読み・例文・類語
たい‐かい‥クヮイ【大魁】
- 〘 名詞 〙
- ① 中国の科挙の試験で、殿試の最優秀合格者をいう。
- ② ( 形動 ) 心の広いこと。心がけやおこないなどが立派であること。偉大であること。また、そのさま。
- ③ ( 形動 ) 物事が大がかりであるさま。規模が大きいさま。
- [初出の実例]「名を後代にあげて勲功たいくゎいならば、羽黒山の讚岐坊が験徳の程を見せ給へ」(出典:義経記(室町中か)七)
- ④ ( 形動 ) 質や量が相応していること。ふさわしいこと。また、そのさま。〔かた言(1650)〕
- ⑤ ( 形動 ) 分に過ぎたこと。身分不相応なこと。ぜいたくなこと。また、そのさま。過差(かさ)。
- [初出の実例]「大魁(タイクハイ)な事が云たしけふの月〈雪丸〉」(出典:俳諧・誹諧曾我(1699)兄)