天つ日嗣(読み)アマツヒツギ

デジタル大辞泉 「天つ日嗣」の意味・読み・例文・類語

あま‐つ‐ひつぎ【天つ日嗣】

皇位を継承すること。また、皇位。あまのひつぎ。
天つ神御子の―知らしめす」〈・上〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「天つ日嗣」の意味・読み・例文・類語

あまつ【天つ】 日嗣(ひつぎ)

  1. 天つ神の位、系統を受け継ぐこと。皇位を継承すること。また、皇位。あまのひつぎ。
    1. [初出の実例]「唯、僕(やつがれ)が住む所のみをば、天神の御子の天津日継知ろしめすとだる天の御巣如(な)して」(出典古事記(712)上)

天つ日嗣の語誌

「続日本紀」宣命では、一詔「天津日嗣」三詔「天日嗣」など二七例に及ぶが、「万葉集」には用例がなく、「天乃日嗣・天乃日継(あまのひつぎ)」の形で大伴家持に限って使用されることが注目される。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android