天に跼り地に蹐す(読み)テンニセクグマリチニヌキアシス

デジタル大辞泉 「天に跼り地に蹐す」の意味・読み・例文・類語

てんせくぐまぬきあし

《「詩経小雅正月から》天は高いのに背をかがめて行き、地は厚いのに抜き足で歩く。恐れて身の置き所がないことのたとえ。跼天蹐地きょくてんせきち

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精選版 日本国語大辞典 「天に跼り地に蹐す」の意味・読み・例文・類語

てん【天】 に 跼(せくぐま・くぐま)り地(ち)に蹐(ぬきあし)

  1. ( 「詩経‐小雅・正月」の「謂天蓋高、不敢不一レ局。謂地蓋厚、不敢不一レ蹐」による ) 高い天の下にも背をかがめ、堅い地の上もそっとぬき足で歩く。世の中を恐れて小さくなって生きていくさま、肩身がせまく隠れるように行動するさまなどをいう。天高しといえど背をくぐめ、地厚しといえど荒く踏まず。跼天蹐地(きょくてんせきち)
    1. [初出の実例]「天に跼(セクグマ)り地に蹐(ヌキアシ)して、一身を置に安き所なかりしかば」(出典太平記(14C後)一九)

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