跼天蹐地(読み)キョクテンセキチ

デジタル大辞泉 「跼天蹐地」の意味・読み・例文・類語

きょくてん‐せきち【×跼天×蹐地】

《高い天の下でからだを縮め、厚い大地の上を抜き足で歩く意》肩身がせまく、世間に気兼ねしながら暮らすこと。ひどくつつしみ恐れること。跼蹐きょくせき。「跼天蹐地心境

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精選版 日本国語大辞典 「跼天蹐地」の意味・読み・例文・類語

きょくてん‐せきち【跼天蹐地】

〘名〙 (天に跼(せぐく)まり、地に蹐(ぬきあし)するの意) 高い天の下にも背をかがめ、固い地上にもそっと忍び足で歩くこと。非常につつしみおそれるさま、また、肩身がせまく世を恐れはばかって行動するさまをいう。跼蹐
※文芸類纂(1878)〈榊原芳野編〉三「跼天蹐地して一言を吐くにも」 〔陸機‐謝平原内史表〕

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四字熟語を知る辞典 「跼天蹐地」の解説

跼天蹐地

高い天の下にも背をかがめ、固い地上にもそっと忍び足で歩くこと。非常につつしみおそれるさま、また、肩身がせまく世を恐れはばかって行動するさまをいう。

[使用例] のちその獄をのがれて四方に流寓し、跼天蹐地艱険酸辛、名状すべからざるの間に数十巻の著訳を出し[藤田茂吉*文明東漸史|1884]

[解説] 「跼」は身をかがめる、ちぢこまること。「蹐」はぬきあしで音を立てずに歩くこと。「天にせぐくまり、地にぬきあしする」と読み下します。

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