天の印(読み)あめのおしで

精選版 日本国語大辞典 「天の印」の意味・読み・例文・類語

あめの【天の】 印(おしで)

(「おしで」は、掌に朱、墨などを塗って文書に押したところから、印をいう)
① 天に押した印。月をさしていう。
※清輔集(1177頃)秋「久方あめのをしでやこれならん秋のしるしと見ゆる月かげ」
天の川のこと。
散木奇歌集(1128頃)秋「たなばたは雨のをしでの八重霧に道ふみまどへまたやかへると」
天皇の印。御璽(ぎょじ)
万代(1248‐49)神祇「仁安三年大嘗会主基方備中国辰日楽破 神代よりあめのおしてのうごきなき印にたてしいはや山かな〈藤原清輔〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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