天井抜(読み)てんじょうぬけ

精選版 日本国語大辞典 「天井抜」の意味・読み・例文・類語

てんじょう‐ぬけテンジャウ‥【天井抜】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「底」と対照的な「天井」を用いて、「底抜け」と同意を表わした語 )
  2. だれに気兼ねもなく行動すること。おおっぴらであること。公認
    1. [初出の実例]「殿上から御赦された酒なれば、是がほんの天井(テンジャウ)ぬけ」(出典浄瑠璃源平布引滝(1749)四)
  3. とめどがないこと。思う存分。
    1. [初出の実例]「昼夜をわかずとちてんてん、てんてんつつ天井ぬけ」(出典:浄瑠璃・南蛮鉄後藤目貫(1735)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android