天伝ふ(読み)アマヅタウ

デジタル大辞泉 「天伝ふ」の意味・読み・例文・類語

あま‐づたう〔‐づたふ〕【天伝ふ】

[枕]「日」にかかる。
「―日笠ひかさの浦に波立てり見ゆ」〈・一一七八〉

あま‐づた・う〔‐づたふ〕【天伝ふ】

[動ハ四]《「あまつたう」とも》大空を伝い渡る。
「ひさかたの―・ひ来る雪じもの」〈・二六一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「天伝ふ」の意味・読み・例文・類語

あま‐づた・う‥づたふ【天伝】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙 空を伝う。空をめぐる。
    1. [初出の実例]「大殿のうへに ひさかたの 天伝(あまづたひ)来る 雪じもの 往きかよひつつ いや常世まで」(出典万葉集(8C後)三・二六一)
  2. [ 2 ] 天を伝って動く日の意から、「日」「入日」、またそれと同音ことばにかかる。
    1. [初出の実例]「渡らふ月の 惜しけども 隠らひ来れば 天伝(あまづたふ) 入日さしぬれ」(出典:万葉集(8C後)二・一三五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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