デジタル大辞泉 「大空」の意味・読み・例文・類語
おお‐ぞら〔おほ‐〕【大空】
[形動ナリ]
1 いいかげんで頼りないさま。
「か様に―なる事を忘れず心にかくる事は」〈発心集〉
「
2 ぼんやりとしているさま。
「秋の夜に、夢見る心地して―なるけしきにておはしけるが」〈伽・物くさ太郎〉
[類語]空・天空・天・
[ 二 ]①の「宇津保」の用例は、「おほぞう」とする写本、板本もある。→おおぞう
北海道東部,網走支庁網走郡の町。2006年3月女満別(めまんべつ)町と東藻琴(ひがしもこと)村が合体して成立した。人口7933(2010)。
大空町南東部の旧村。網走市の南にある。網走支庁網走郡所属。人口2677(2005)。藻琴山北麓の緩傾斜地を占め,中央を藻琴川が北流する。1906年各地からの入植者によって開拓が始まり,大正期に急速に開けた。亜麻,ハッカ,ジャガイモ,豆類の畑作物を中心とする農業が営まれたが,相次ぐ冷害と生産調整でほとんど姿を消した。現在はテンサイ,ジャガイモなどを主とする畑作農業を中心に,乳牛・肉牛の飼育,養豚なども盛んである。また,製材などの林産加工も行われる。藻琴川の渓流沿いに藻琴山温泉(純食塩泉,45℃)があり,藻琴山登山の基地となっている。
執筆者:奥平 忠志
大空町北西部の旧町。網走支庁網走郡所属。人口5715(2005)。地名はアイヌ語の〈メム・アン・ペッ(泉池・ある・川)〉に由来する。網走市の南に位置し,町域は藻琴山北麓の火山灰土におおわれた洪積台地上に広がる。中心集落は北部の網走湖南岸にあり,JR石北本線,国道39号線が通る。1890年マッチの軸木用の造材所が設立され,その後千葉・鳥取両県から入植者があり開拓が進んだ。主産業は農業で,テンサイ,ジャガイモ,豆類などの畑作が行われ酪農も盛んである。また網走川と女満別川下流の低地は稲作の北東限地域である。網走湖南東岸に女満別湿生植物群落(天)があり,ヤチダモ,ハンノキなどの自然林の中にミズバショウが群生する。付近に女満別温泉(単純泉,25℃)もある。市街地南方に女満別空港があり,札幌,東京,大阪などと結ばれる。
執筆者:奥平 忠志
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
北海道東部、オホーツク総合振興局管内の町。2006年(平成18)、網走郡女満別町(めまんべつちょう)、東藻琴村(ひがしもことむら)が合併して成立。町名はオホーツクの空の玄関女満別空港があることに因む。JR石北(せきほく)本線、国道39号、334号が通じ、美幌バイパスの女満別空港インターチェンジがある。町の北西部は台地と網走湖に注ぐ網走川、女満別川の流域低湿地、南東部は藻琴山の北麓に続く丘陵地、および藻琴川流域の平地で構成される。小麦、サトウダイコン(テンサイ)、ジャガイモなどの畑作と、乳・肉用牛、豚の飼育などの酪農が盛ん。網走湖を漁場としたワカサギ、シジミ、シラウオ漁なども行われる。網走国定公園に位置する網走湖岸の女満別湿生植物群落は国の天然記念物に指定されており、4月下旬から5月中旬にかけて水芭蕉の大群落がいっせいに開花する。気象庁地磁気観測所の女満別出張所がある。面積343.66平方キロメートル、人口6775(2020)。
[編集部]
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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…放哉は,23年に社会も家庭も放棄し,京都の一灯園に入所,以後,各地で寺男を務め,25年には小豆島の南郷庵に落ち着くが,その遁世は,個人主義の充満した社会からの逃亡であり,また,無一文の生活において人間の本来的なあり方を希求することでもあった。句集《大空(たいくう)》(1926)に集成された彼の句には,〈せきをしてもひとり〉のような深い孤独感とともに,個人主義を超えた人間のつながりが,〈島の女のはだしにははだしでよりそふ〉という素朴な感情のうちに示されている。26年4月,南郷庵で死去。…
※「大空」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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