天壇公園(読み)てんだんこうえん

世界の観光地名がわかる事典 「天壇公園」の解説

てんだんこうえん【天壇公園】

中国の首都北京にある公園。昔、天を祭った場所で、明・清の歴代皇帝は毎年正月の上辛日に、この公園で天に五穀豊穣を祈った。総面積は270万m2で、故宮の4倍を超える。鳥瞰(ちょうかん)すると、建物は「回」の字型に配されていることがわかる。内外のふたつの壁が敷地を囲んで、外壇(外壁)の長さは6416m、内壇(内壁)の長さは3292mある。外壇の門は、当初、皇帝が祭天の際に出入りした正門(西門)だけで、内壇には東西南北に置かれた四大門の「天門」があった。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報