天外(読み)テンガイ

デジタル大辞泉 「天外」の意味・読み・例文・類語

てん‐がい〔‐グワイ〕【天外】

天のそと。はるかな空のかなた。また、非常に遠い所。「奇想天外
「近づき難い点において―の稲妻と一般である」〈漱石三四郎

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精選版 日本国語大辞典 「天外」の意味・読み・例文・類語

てん‐がい‥グヮイ【天外】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 天のそと。はるかな空。また、きわめて遠いところ、あるいはきわめて高いところをいう。
    1. [初出の実例]「林中の花の錦は時に開くもあり落つるもあり 天外の遊絲は或は有りとやせん無しとやせん〈島田忠臣〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)上)
  3. 予想もできないようなこと。奇想天外。
    1. [初出の実例]「仏人は往往に天外の落想を下し、満面の勝を図りて、人の耳目に快き壮挙をなす」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉二)
    2. [その他の文献]〔宋玉‐大言賦〕

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普及版 字通 「天外」の読み・字形・画数・意味

【天外】てんがい(ぐわい)

極遠の地。宋・軾〔有美堂暴雨〕詩 天外の風、を吹いて立ち 浙東飛雨、江を(よぎ)りて來(きた)る

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