天宮1号(読み)てんぐういちごう

共同通信ニュース用語解説 「天宮1号」の解説

天宮1号

天宮てんきゅう1号 中国が有人宇宙ステーション建設を見据え、宇宙船とのドッキング飛行士滞在を試す目的で、2011年9月に打ち上げた宇宙実験施設。内部は約15立方メートルの空間で宇宙飛行士3人が作業、生活できる。12年6月に有人宇宙船とドッキングし、中国人宇宙飛行士が初めて乗り移った。16年3月に運用を終えて制御不能になったとみられ、宇宙にあるわずかな空気抵抗を受けて徐々に高度を下げていた。(北京共同)

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知恵蔵mini 「天宮1号」の解説

天宮1号

中国が2022年に完成を目指す宇宙ステーションの試作機として11年9月に打ち上げられた宇宙実験施設。直径約3.4メートル、長さ約10.4メートルの円筒形機体で、打ち上げ時の重さは約8.5トン。時速2万9000キロメートルで地球上空を周回し、有人宇宙船「神舟9号」と計6回にわたるドッキング実験を行った。16年3月にコントロール不能に陥り、徐々に高度が低下。いずれ地球に向けて落下するとみられていた。18年4月2日、中国の宇宙計画当局は天宮1号が同日、南太平洋上で大気圏に再突入したと発表した。機体の大部分大気との摩擦で焼失したとみられている。

(2018-4-4)

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