ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「天然ガス鉱床」の意味・わかりやすい解説 天然ガス鉱床てんねんガスこうしょうnatural gas deposit 地中からの採掘に耐えうる天然ガス量を包蔵している地層をいう。その存在状態により,水溶型天然ガス鉱床,遊離型天然ガス鉱床,油溶型ガス鉱床の3種に分類される。またガスの産状から,ガス鉱床,コンデンセート鉱床,石油鉱床に分けられる。天然ガス鉱床も石油鉱床とほぼ同様に,多孔質,高浸透性の貯留岩から成り,一般には背斜構造や断層ぎわなどにトラップを形成して存在する。天然ガス鉱床の一つと思われるものに炭田ガス鉱床がある。日本の主要ガス田は新潟県と千葉県に集中しており,1990年の年間生産量は全国で 2066万m3となっている。なお世界の生産量は2兆 1000億m3で,確認埋蔵量は約 113兆m3となっている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by