水溶型天然ガス鉱床(読み)すいようがたてんねんガスこうしょう(その他表記)natural gas deposit of dissolved-in-water type

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「水溶型天然ガス鉱床」の意味・わかりやすい解説

水溶型天然ガス鉱床
すいようがたてんねんガスこうしょう
natural gas deposit of dissolved-in-water type

天然ガス鉱床一種。ガスの存在状態から分類して,天然ガス鉱床には水溶型のものと遊離型,油溶型のものがある。水溶型天然ガス鉱床は地下の帯水層 (一般に塩分が多い) 中にガスが溶存しているもので,世界各地に分布していると予想されるが,企業的に採取されているのは日本とイタリアである。日本では水溶型天然ガスの採取はおもに新潟県と千葉県で行われていたが,水も同時に汲み上げるので地盤沈下を引起すおそれがあると指摘されている。水中に溶存するガスの割合はその圧力温度,塩分濃度などによって異なり,深さ 400mの井戸でガスと水の容積比はほぼ1:1である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む