天狗草子絵巻(読み)てんぐぞうしえまき

旺文社日本史事典 三訂版 「天狗草子絵巻」の解説

天狗草子絵巻
てんぐぞうしえまき

鎌倉後期の絵巻物
7巻。作者不詳。興福寺延暦寺など南都北嶺の僧の横暴・驕慢を天狗にたとえて風刺したもの。天狗は中世以来盛んに活躍した山伏戯画化したものといわれる。この草子は数種あるが,その中に一遍を天狗の長老といっているなど,当時の宗教界の様子を知る貴重な史料

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