天花寺赤坂古墳群(読み)てんげいじあかさかこふんぐん

日本歴史地名大系 「天花寺赤坂古墳群」の解説

天花寺赤坂古墳群
てんげいじあかさかこふんぐん

[現在地名]嬉野町天花寺 赤坂

天花寺集落の西、標高約三五メートル、比高約二五メートルの台地上にある。粘土槨を主体部とし、以前勾玉・鏡(三面)・車輪石・碧玉製筒形器を出土したといわれる俗称高取たかとり塚もこの地にあったようで、古墳時代前期から古墳築造の地となっていた。当古墳群はこの台地に現存する古墳群中最大で、一志町境の片野かたの池の東の狭い支脈状の台地端部に三七基の古墳が確認される。古墳は円墳と方墳からなり、四基が方墳である。径あるいは一辺一五―二〇メートル、高さ二メートル前後のものも所々にみられるが、大半は径あるいは一辺一〇メートル前後、高さ約一メートルの小規模なもので、二〇メートル級の古墳を中心として、幾つかのグループに区分できる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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