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粘土槨 ネンドカク

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デジタル大辞泉の解説

ねんど‐かく〔‐クワク〕【粘土×槨】

古墳の埋葬施設の一。木棺の周りを粘土の層で覆ったもの。古墳時代前期に成立した。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

粘土槨

木棺を覆い、保護するための粘土の層。古墳時代前期前半(4世紀初め)に成立した埋葬施設。同時期の竪穴式石室を簡略化したもので、石室のほうがより権力のある人物の墓とされる。

(2010-10-13 朝日新聞 朝刊 2社会)

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世界大百科事典 第2版の解説

ねんどかく【粘土槨】

古墳の封土中に,石室の被覆を設けずに,直接に木棺を埋める場合に,木棺の周囲を粘土で厚く包みこむことがある。棺の外部構造という意味で,これを粘土槨という。粘土槨において,棺身の底部から側方を包む粘土と,蓋をおおう粘土とは,多少の時間をおいて施工することになるから,必ずしも一貫した外形を示さぬことが多い。木棺の表面に赤色顔料の塗布があった場合には,粘土槨の内面にそれが残るほか,粘土槨の上面にも赤色顔料を塗ることがある。

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大辞林 第三版の解説

ねんどかく【粘土槨】

古墳の埋葬施設で、割り竹形木棺などを粘土で厚く被覆した構造。竪穴式石室の内部となることも多く、古墳時代前半の特徴。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

粘土槨
ねんどかく

古墳の埋葬施設の一つで、木棺を粘土によって被覆し密封した内部施設をいう。なかには、粘土による棺床下や槨の外周に、礫(れき)による地固めや排水溝をもつものがある。幅1メートル、長さ7メートル前後のものが多くみられるが、10メートルを測る長大な例もある。木棺は、狭長な割竹(わりだけ)形や短い櫃(ひつ)形のものであったと推定されるが、腐朽して被覆粘土が陥落しているものが多い。竪穴(たてあな)式石室とともに古墳時代前半にみられ、とくに東日本の前期古墳には多く採用されている。[後藤喜八郎]

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