天霧らふ(読み)アマギラウ

デジタル大辞泉 「天霧らふ」の意味・読み・例文・類語

あま‐ぎら◦う〔‐ぎらふ〕【天霧らふ】

[連語]動詞あまぎる」の未然形+反復継続助動詞」。上代語》雲や霧などで空一面が曇る。
「―◦ひ降り来る雪のなめども君に逢はむと流らへ渡る」〈・二三四五〉

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精選版 日本国語大辞典 「天霧らふ」の意味・読み・例文・類語

あまぎら‐・う‥ふ【天霧う】

  1. 〘 連語 〙 ( 動詞「あまぎる(天霧)」の未然形に継続の意を表わす助動詞「ふ」の付いた語 ) 空一面に霧や雲が広がって、どんよりしている。
    1. [初出の実例]「さを鹿の 妻呼ぶ秋は 天霧合(あまぎらふ) しぐれをいたみ」(出典万葉集(8C後)六・一〇五三)

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