太平川(読み)たいへいがわ

日本歴史地名大系 「太平川」の解説

太平川
たいへいがわ

太平山に源を発して南流し、太平山谷野田たいへいやまやのだで方向を西に変え、皿見内さらみない沢・小黒沢おくろさわ川・八田はつた川を合わせ、柳田やなぎだで流路を西南に転じ、広面ひろおもてたから川、牛島うしじま猿田さるた川を入れ、川尻かわしりあさひ川と合流し旧雄物川に入る。全長約二七キロ。おいだら川ともよばれた。

天長七年(八三〇)一月二八日付で秋田城周辺の大地震を報じた「出羽国駅伝奏」(類聚国史)覇別はわけ川の名がみえ、元慶二年(八七八)夷俘の乱に「向化俘地」の覇別村が知られる。覇別川はそえ川とともに「大河秋田河」に対し併記されていることから(三代実録)、太平川と推定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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