最新 地学事典 「太平洋深層水」の解説
たいへいようしんそうすい
太平洋深層水
Pacific deep water
太平洋の深度3,000〜5,000m付近にみられる深層水塊。PDWと略称。全体的に太平洋をじわじわ北上し西岸では流れが強まる。大西洋やインド洋の深層水に比べて年齢が古い。西部太平洋の南北断面でみるとPDW南部(南緯20°以南)では塩分34.7以上で海水の年齢(放射性炭素年代)は1,100〜1,200年くらいだが北へ向かうにつれ塩分は34.6台に下がり年齢は2,000年程度に達する(ここで塩分は「実用塩分」による)。1990年代以降PDWの水温は10年あたり千分の数℃程度の上昇が観測されており温暖化が進行しているとみられる。
執筆者:中尾 征三・蒲生 俊敬
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

