精選版 日本国語大辞典 「太平記読」の意味・読み・例文・類語
たいへいき‐よみ【太平記読】
※厳島野坂文書‐(年未詳)(1590‐91頃)五月二四日・山城守就長書状「此後御事は大平記よみ一人めされ出し候までにて候」
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「太平記」を講釈する人とその芸能。「太平記」ははじめ物語僧によって語られるだけだったが,近世初頭に,これを講釈して政道や兵法を論じることが武家方から要請された。これに応じて講釈されたものが「太平記評判秘伝理尽鈔」などにまとめられ,さらにこれを台本として,全国を講釈して歩く者が現れた。貞享・元禄年間頃には,職業的講釈師が登場し,のちの講談師につながった。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
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