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台本 だいほん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

台本
だいほん

およびそれに類する芸能の上演の土台となる本。戯曲脚本をもとに,上演の実際に即して作成される。テレビなどでも,放映の順序,カメラの指定せりふ,動きなどを指定した印刷物が作られるが,これも一種の台本である。歌舞伎では台帳とか根本 (ねほん) と呼ばれ,上演にあたって狂言作者が筆写した。配役,舞台の情景,せりふ,ト書 (演技,演出上の指定) などが記される。半紙を縦または横長に二つ折りにしたものに記し,それぞれ縦本,横本と呼ばれる。

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デジタル大辞泉の解説

だい‐ほん【台本】

演劇・映画・放送などで、演出のもととなる、せりふト書きなどを書いた本。脚本。

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大辞林 第三版の解説

だいほん【台本】

芝居・演劇・映画などで、すべての演出の基本となる本。脚本。シナリオ。 「 -どおりに運ぶ」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

台本
だいほん

広義には歌舞伎(かぶき)、新派、新劇などすべての演劇の上演用脚本をいうが、厳密には歌舞伎脚本の筆写本をさす。江戸では台帳、正本(しょうほん)、狂言本ともいい、上方(かみがた)では根本(ねほん)ともよぶ。台本の体裁は半紙を縦(たて)二つに折って綴(と)じたいわゆる縦本が普通の形で、一幕一冊を原則とし、表紙に題名や場割、役者名を記した。本文は最初のころは細字で一頁二十四、五行も書くことがあったが、初世並木五瓶(ごへい)のときから十三行を原則とするようになったといわれている。上演用なので台詞(せりふ)の頭書(かしらがき)は、役名でなく役者名で書くのが習わしである。書体は元来御家(おいえ)流だったが、幕末には勘亭(かんてい)流で書くことが多くなった。台本は立(たて)作者が保管し、門外不出とされていたので一般には流布しなかったが、やがてその謄写本が貸本屋の手に渡り、好劇家に愛読されるようになった。貸本の流行は歌舞伎の隆盛を反映している。上方では評判の高い狂言は読物(よみもの)として出版された。これを絵入根本といったが、安永(あんえい)(1772~81)ころから明治初年までに百数十種も刊行をみた。明治以後台本の活字化が盛んに行われ、歌舞伎研究の重要な資料となっている。[山本二郎]

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世界大百科事典内の台本の言及

【演劇】より

… こうして,〈見る者〉すなわち〈観客〉(見物,観衆)と,〈演じて見せる者〉すなわち〈演戯者〉(演者,役者,俳優)と,この両者を一つに集める空間すなわち〈劇場〉(常設とは限らない)と,そして演戯者によって〈演じられるもの〉すなわち〈行動を組み立てる術とその成果〉という意味での〈劇作術〉Dramaturgie(ドラマトゥルギー,ドイツ語),dramaturgie(ドラマチュルジー,フランス語)の四つが,演劇にとって不可欠の4要素である。なお劇作術は文字で表されるとは限らないが,文字で表したものは〈台本〉または〈戯曲〉と呼ぶ。 これら4要素の具体的形態と4要素間の関係は,文化により,また時代と地域により異なるが,問題として想定できるのは,たとえば次のようなことである。…

※「台本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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