太梅寺(読み)たいばいじ

日本歴史地名大系 「太梅寺」の解説

太梅寺
たいばいじ

[現在地名]下田市横川

よこ川の北部に位置する。神護山と号し、曹洞宗本尊地蔵菩薩。寛徳三年(一〇四六)に真言僧桓舜が開創し、明星山神護院と称したと伝える。康応元年(一三八九)臨済宗の一源東堂が来住して同宗となり太梅山深居じんこ庵と改めた。天文(一五三二―五五)田原たわら(現神奈川県秦野市)香雲こううん寺三世川庵が来住して曹洞宗とし、弘治二年(一五五六)宗梅が入寺して太梅寺に改めたという(箕作村外十ヵ村村誌調)。永禄一〇年(一五六七)一一月一二日吉田泰盛は当寺深居庵に寺領三貫文を寄進し法度を定めた(「吉田泰盛寄進状」太梅寺文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android