日本歴史地名大系 「太郎布村」の解説 太郎布村たらぶむら 福島県:大沼郡金山町太郎布村[現在地名]金山町太郎布沼沢(ぬまざわ)湖の南西、前(まえ)山(八三五メートル)の山麓平原上野(うわの)原のほぼ中央に位置し、村内を伊北(いほう)街道が通り、古くから馬宿として栄えた。とくに村の北四町に方五町余の秣場があり、通行牛馬の食料基地として知られた(新編会津風土記)。また南の早坂(はやさか)峠を経て、野尻組・田島組に通じる交通の要衝でもあった。文禄三年(一五九四)の蒲生領高目録に「多羅布 百三十八石二斗六升 御倉入」とあり、寛永四年(一六二七)の多良布村定当請之事(大竹家文書)では村高は同じで、物成一ツ九分、京銭二六貫二七三文の石代納を命じられている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by