太部神社(読み)たべじんじや

日本歴史地名大系 「太部神社」の解説

太部神社
たべじんじや

[現在地名]川辺町比久見

旧村社で、祭神は国常立尊・高皇産霊神神皇産霊神。「延喜式」に「太部たへの神社」とみえる。美濃国神名帳には「従五位下丈部はせべ明神」とみえるが、「濃飛両国通史」では「従五位下太部明神、村社産霊神社、上米田村比久見鎮座。生部郷の産土うぶすな神たるべし。比久見の産霊神社は寛永火災以前は、現地より三町許北なる字太部に在りしといふ」と記している。すなわち鎮座地を「和名抄賀茂かも郡一二郷中の生部郷に比定し、生部郷を「オフベ」と訓じて「生、太訓近し」とみて、「太部おほべ」と読んだ可能性を示している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android