夫婦喧嘩は犬も食わぬ(読み)ふうふげんかはいぬもくわぬ

精選版 日本国語大辞典 「夫婦喧嘩は犬も食わぬ」の意味・読み・例文・類語

ふうふげんか【夫婦喧嘩】 は 犬(いぬ)も食(く)わぬ

  1. 夫婦げんかは犬さえ気にとめない。夫婦のいさかいは一時的ですぐに和解するものが多いから、他人仲裁などするものではない、または、仲裁するのはばからしい。
    1. [初出の実例]「ふうふげんくは犬もくはぬとやら」(出典洒落本・狐竇這入(1802)四)

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ことわざを知る辞典 「夫婦喧嘩は犬も食わぬ」の解説

夫婦喧嘩は犬も食わぬ

夫婦げんかは犬でさえ相手にしない。夫婦間のいさかいはよくあることで、すぐに和解することが多いから、他人が仲裁などするものではない。また、仲裁するのはばかげている。

[使用例] 夫婦喧嘩は犬も食わないといって、昔から当事者以外は引っ込んでいるべき性質のものだが、彼はすっかり女房の言うことをマに受けて、失踪帰りの女房について送ってきたとき、先生、変な女にひっかかるの言語道断などと一人前口上をのべて先生を怒らせてしまったものだ[坂口安吾*オモチャ箱|1947]

[解説] 古くは、「頼めば犬も糞を食わぬ」といいました。裏を返せば、犬は何でも食いつき、糞でも食うものとされていたわけです。「犬も食わない(食わぬ)」といえば、よほどまずいものか、誰も相手にしないものということになります。

英語〕The quarrel of lovers is the renewal of love.(恋人同士のいさかいは恋の甦り)

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