奄然(読み)えんぜん

精選版 日本国語大辞典 「奄然」の意味・読み・例文・類語

えん‐ぜん【奄然】

〘形動タリ〙
① 息が今にも絶えそうなさま。
※大安寺碑‐宝亀六年(775)四月一〇日「爰奉太后巡幸筑志、将欲遣兵問罪之間、太后奄然登遐」
連環記(1940)〈幸田露伴〉「此人の終りは、〈略〉神識乱れず、衣冠を正し、奄然(エンゼン)として化し去ると」 〔顔氏家訓‐終制〕
物事が急に起こるさま。にわかに。〔音訓新聞字引(1876)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「奄然」の読み・字形・画数・意味

【奄然】えんぜん

さながら。

字通「奄」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android