奉陵邑(読み)ほうりょうゆう(その他表記)feng-ling-yi; fêng-ling-i

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「奉陵邑」の意味・わかりやすい解説

奉陵邑
ほうりょうゆう
feng-ling-yi; fêng-ling-i

中国,代に皇帝,后妃らの陵墓の奉仕守護のためにおかれた城邑および州県。陵邑の制は漢代にもあったが,以後行われることがなかった。遼にいたって皇帝の生前にそのオルド (斡魯朶)に所属した宮戸が,皇帝没後后妃とともに陵墓に奉仕するため付近に城邑を建てて居住し,節度使がこれを統轄した。このような奉陵邑には祖州懐州,顕州,乾州,慶州の5州があり,管下に多くの州,県を隷属させていた。第6代聖宗以後,奉陵邑の人戸は陵墓との特殊関係から解放された。

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