日本歴史地名大系 「奥津町」の解説 奥津町おくつちよう 岡山県:苫田郡奥津町面積:一三二・三〇平方キロ岡山県北端に位置し、北は上齋原(かみさいばら)村と鳥取県東伯(とうはく)郡三朝(みささ)町、西は真庭(まにわ)郡中和(ちゆうか)村と富(とみ)村、南と東は鏡野(かがみの)町に接する。町を東西に、泉(いずみ)山(一二〇九・一メートル)などの中国山地の脊梁部山地が走り、岩をかんで南へ貫流する吉井川は、町北部で深い谷を形成し、南部ではやや平坦となる。耕地は狭小で土地利用率は五・五パーセントであるのに対し、山林原野が八九・一パーセントを占め、近世に鉄山の盛んな地域であった。農林畜産業が主要産業であるが、奥津温泉やその南の景勝地の奥津渓があり、羽出(はで)地区の県立森林公園など観光資源に恵まれている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報