日本歴史地名大系 「奥津温泉」の解説 奥津温泉おくつおんせん 岡山県:苫田郡奥津町奥津村奥津温泉[現在地名]奥津町奥津・奥津川西真庭(まにわ)郡湯原(ゆばら)町の湯原温泉・英田(あいだ)郡美作町の湯郷(ゆのごう)温泉と並んで美作三湯の一つに数えられ、国指定名勝の奥津渓の景観もあいまって独特の味わいある温泉郷である。奥津・川西(かわにし)・大釣(おおつり)の三温泉の総称。「作陽誌」によれば、温泉は清潔無臭にして適温、本湯のほかに川沿いに卑賤のための一湯あり、河水増水すれば湯池水中に没し、湯屋を設けずとある。卑賤の湯とは奥津川西村側にある村民のための共用の湯をさす。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「奥津温泉」の意味・わかりやすい解説 奥津温泉おくつおんせん 岡山県北部、鏡野(かがみの)町奥津にある温泉。吉井川の上流にあり、国民保養温泉地に指定されている。湯原、湯郷(ゆのごう)とともに美作三湯(みまさかさんとう)の一つ。江戸中期に津山の森藩が湯治場(とうじば)として開発し、昭和に入り旅館街が形成された。泉質は単純温泉。藤原審爾(しんじ)の小説『秋津温泉』(1947)の映画化で広く知られるようになった。道の駅「奥津温泉」がつくられていて、近くには景勝地の奥津渓がある。JR津山線津山駅からバスが通じる。[由比浜省吾][参照項目] | 奥津 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「奥津温泉」の意味・わかりやすい解説 奥津温泉おくつおんせん 岡山県北部,鏡野町の吉井川上流の渓流沿いにある温泉。美作三湯の一つ。温泉は奥津地区,川西地区,大釣地区に分かれる。泉質は単純泉。泉温は 33.8~49.5℃。神経痛,リウマチ,胃腸病にきくといわれる。河原には露天風呂もあり,そこでの足踏み洗濯風景は名物となっている。国民保養温泉地に指定。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by