奥田誠一(読み)オクダ セイイチ

20世紀日本人名事典 「奥田誠一」の解説

奥田 誠一
オクダ セイイチ

大正・昭和期の東洋陶磁研究家 東洋陶磁研究所所長;特許局意匠課長。



生年
明治16(1883)年6月15日

没年
昭和30(1955)年10月27日

出生地
三重県津市

別名
号=次郎坊

学歴〔年〕
東京帝大文科大学心理学科〔明治43年〕卒

経歴
大正3年東京帝大美術史研究室副手を経て、11年特許局技師となり、農商務省技師兼任、昭和2年意匠課長、17年退官。この間、文化財の保護に努め、国宝保存会委員、重要美術品等調査会委員、文化財専門審議会専門委員などを歴任戦後は東京国立博物館調査委員を務めた。また大正13年には東洋陶磁研究所を創設、東洋陶磁研究のため尽力。他に古陶磁研究会、彩壷会、亦楽会などにも関係し、東洋陶磁研究の第一人者となった。著書に「茶碗談義」「日本の陶磁」(共編)など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「奥田誠一」の解説

奥田誠一 おくだ-せいいち

1883-1955 大正-昭和時代の陶磁研究家。
明治16年6月15日生まれ。特許局につとめるかたわら古陶磁を研究し,大正3年大河内正敏らと彩壺会を結成,13年東洋陶磁研究所を創設した。国宝保存会委員,文化財専門審議会委員などを歴任。昭和30年10月27日死去。72歳。三重県出身。東京帝大卒。号は次郎坊。著作に「東洋陶磁集成」「陶器読本」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android