奥田頼杖(読み)おくだ らいじょう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「奥田頼杖」の解説

奥田頼杖 おくだ-らいじょう

?-1849 江戸時代後期の心学者。
江戸で盍簪(こうしん)舎の大島有隣(うりん)についてまなぶ。文化11年ごろ広島の歓心舎にまねかれ舎主となった。広島藩と萩(はぎ)藩領内を巡講。萩に日章舎をたてた。心学道話にたくみで京都や江戸にも出講した。嘉永(かえい)2年8月5日死去。備後(びんご)(広島県)出身。名は在中通称は寿太,寿太郎。著作に「心学道の話」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の奥田頼杖の言及

【石門心学】より

…ここに心学といえば道話を意味するまでになり,心学道話という言葉が定着した。奥田頼杖(?‐1849)も巧みな話術で聴衆に訴え,その名声は鳩翁に劣らなかった。彼の道話の聞書き《心学道の話》は参前舎での道話を平野橘翁が筆記したもので,《鳩翁道話》と並び称せられる。…

※「奥田頼杖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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